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「和のあかり」連動のコンセプトルームも
2018年12月に創業90周年を迎えた日本美のミュージアムホテル、ホテル雅叙園東京(目黒区)より、6階に位置する和室、計12部屋を改修、7月4日(木)にリニューアルオープンすることが6月25日に発表されました。

ホテル雅叙園東京の客室コンセプトは「和敬清心」で、茶室のわびさびに代表される精神性や自然への思い、光の演出などを現代のスタイルでデザインに反映させるというもの。今回の和室リニューアルに伴い、茶席で使用される「風炉先屏風」をイメージしたヘッドボードに西陣織を張り込み伝統的な日本の文様や草花の他、茶室へ導く露地の地固めとして植えられるヤブコウジを寝室の壁に配しています。これら既存の和室の意匠を活かしつつもベッドを導入することでインバウンドのゲストにも対応するということです。
各部屋には「出雲」や「武蔵」など日本の地名が付けられており、部屋の名前に合わせた異なる文様や日本画を配置しています。さらに、玄関に飾られる日本画や小物のデザインには国内の若手アーティストの作品を用いることで、日本の伝統工芸の新たな一面を発信する場としての機能も備えています。
※ 「和敬清心」 – シンプルな中に自然の姿を求める清らかな美しさのある空間を提供 –
客室を茶室、そこに通じる廊下やエレベーターホールを茶庭と見立て、エグゼクティブラウンジやライブラリーなどは創業当時から装飾に使われている四季折々の草花をテーマに設えています。
ホテル雅叙園東京 6階客室フロア 和室リニューアル概要
- 完成予定: 2019年7月4日(木)
- 施工箇所: 6階 和室 12部屋 (80平方メートル キング6部屋 / ツイン4部屋、120平方メートル キング2部屋)

- 621号室「大和」 正倉院の螺鈿鏡など平城京で栄えた奈良~天平時代の高貴な柄を使用
- 622号室「出雲」 縁結びの国。縁起の良い亀甲模様や末広がりの扇柄を使用
- 623号室「武蔵」 西洋のレース柄や古典文様をアレンジした柄を使用し、新たな文化が花開く情景をイメージ
- 624号室「若狭」 波の柄を海に見立て冬の日本海の情景を表現
- 626号室「加賀」 加賀百万石にふさわしい華やかで煌びやかな柄を使用
- 628号室「安芸」 「安芸は宮島」に由来する厳島神社が栄えた平安時代の雅な柄を使用
- 629号室「相模」 平安時代に和歌や雅楽の衣裳に使われた高貴な柄を使用。「相模」は平安時代の歌人の名でもある
- 630号室「駿河」 絢爛豪華な柄と流れるような曲線を使用し「駿(するど)い河」を表現
- 631号室「常陸」 雪輪の柄と梅や桜の柄を使用し、東北の冬から春に移り行く情景を表現
- 632号室「陸奥」 東北の長い冬の中で、梅や桜など春の花々を待ちわびる情景を表現
- 633号室「薩摩」 鹿児島を代表する「桜島」から桜や牡丹の柄と縁起の良い柄を使用し、花が咲き乱れる春のめでたい情景を表現
- 634号室「和泉」 「竹取物語」をテーマに竹がモチーフの柄を使用し、竹林の情景を表現
和室リニューアルオープン記念コンセプトルーム 「和のあかり」
同ホテル館内にある東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催される夏の人気企画 「和のあかり×百段階段2019」と連動したコンセプトルームが限定2部屋で販売されます。「和のあかり×百段階段2019」鑑賞チケット人数分プレゼント、 無形文化遺産細川紙の手漉き和紙のうちわを1滞在におひとつプレゼント(参考価格:4,860円~)など様々な特典多数。
その他詳細等、ホテル雅叙園東京の公式サイトでご確認下さい。
http://www.hotelgajoen-tokyo.com/