箱根あじさい電車の歴史 2021年は2年ぶりに夜間ライトアップ実施決定!

初夏の箱根の風物詩・箱根登山鉄道の”箱根あじさい電車”、2年ぶりに夜間ライトアップが実施されることが発表されました。昨年は台風19号の被災により運休していましたが、今年は日中の色鮮やかなあじさいと合わせて夜の幻想的な雰囲気を楽しめることになりました。沿線のあじさい見ごろ情報については箱根ナビさんにて6月中旬ころから掲載される予定とのことです。
箱根あじさい電車

箱根登山線は箱根湯本駅から強羅駅までの標高差が400メートル以上もあり、あじさいの見頃もこの標高差とともに移っていくため、鑑賞期間が長いのが特徴。箱根は標高が高く、あじさいは7月も見頃となります。

箱根あじさい電車は、昭和48年(1973年)頃に箱根登山鉄道の職員が自発的にあじさいの植栽を開始したのが始まり。昭和51年(1976年)には鉄道職員によるボランティア組織が発足、「あじさい電車」という呼称が一般に定着したのは昭和60年(1985年)頃のこと。ライトアップと座席指定特別列車「夜のあじさい号」の運転の開始はその後の平成6年(1994年)からになります。
あじさいのライトアップは沿線6箇所で行われ、初夏の登山電車は車窓に触れるほどに咲き誇るあじさいの中を進んで行きます。また、ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社「グリーン電力」の導入により、ライトアップ照明に使用する電力をグリーン電力で賄ったとみなされ、地域の環境保全対策にも役立てられているということです。

箱根あじさい電車の年表

- 昭和48年(1973年)頃:鉄道職員が自発的にあじさいの植栽を開始
- 昭和51年(1976年):鉄道職員によるボランティア組織「沿線美化委員会」発足
- 昭和60年(1985年)頃:沿線に多くの植栽が整備され、この頃より「あじさい電車」
という呼称が一般に定着 - 平成6年(1994年)頃ライトアップおよび座席指定特別列車「夜のあじさい号」運転開始
- 平成22年(2010年)頃神奈川県より「第1回かながわ観光大賞(観光プロモーション部門)」受賞
- 平成23年(2011年)東日本大震災による電力需給関係により夜間ライトアップおよび「夜のあじさい号」の運転を休止
- 座席定員制特別列車「チャリティーあじさい号」を運転し、座席料金の全額を東日本大震災の義援金として「あしなが育英会」に寄付
- 令和2年(2020年)2019年10月の台風19号の影響で甚大な災害を被り、箱根湯本~強羅間が長期間運休となったため夜間ライトアップおよび「夜のあじさい号」の運転を休止
- 令和3年(2021年)新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から混雑を避けるため座席指定臨時列車「夜のあじさい号」の運転を休止

座席指定制「夜のあじさい号」は運転休止
ただし、座席指定制の臨時電車「夜のあじさい号」については新型コロナウイルスの状況を考慮し2021年度は運転休止となるとのことです。
夜間ライトアップ実施期間
- 2021年6月19日(土)~7月4日 16日間
箱根ナビ(公式webページ)
リソース
小田急エージェンシーさま、箱根登山鉄道株式会社プレスリリース