
「レッサーパンダの聖地」として保護活動に取り込んでいる静岡市立日本平動物園より、8月に生まれたレッサーパンダの赤ちゃんの写真が公開になりました。
現在生後3ヶ月、順調にいけば11月に公開の予定

写真が公開されたのは、2021年8月4日(水)に誕生したレッサーパンダの赤ちゃん。レッサーパンダは母子ともに健康で、現在は母親のニコを刺激しないよう、真っ暗な巣箱で母乳をあげる様子などを飼育員が赤外線カメラで見守っています。スクスクと育っている赤ちゃん、順調にいけば生後3ヶ月を迎える今年の11月に一般公開が予定されているとのことです。

なお、日本平動物園は静岡県に緊急事態宣言が出されたことに伴い、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、9月12日(日)まで臨時休園中です。
静岡市立日本平動物園は「レッサーパンダの聖地」

現在、野生のレッサーパンダの生息数は約2,500~10,000頭と推定されており、IUCN(国際自然保護連合)レッドリストで絶滅危惧IB類に指定されています。これは、「その動物種の3世代(あるいは10年間)において、生息数が70%減少した」ことに相当するカテゴリーで危機的な状況です。このままだと、あと数十年でレッサーパンダは絶滅してしまう危険性があります。その中で日本平動物園は、国内の「(シセン)レッサーパンダ」の繁殖計画・情報交換の司令塔を担っており、日本で飼育しているレッサーパンダの血統登録を行い、血縁を考慮した繁殖計画を立てています。また、レッサーパンダを絶滅危機から救うため、オリジナルグッズの売り上げの一部をレッサーパンダの保全を行う『Red Panda Network』に寄附しています。