[日本最大級のクラゲ水槽] 大規模リニューアルされた「すみだ水族館」は「へだてないこと」がコンセプト

2020年7月16日

投稿:ススミカマガジン・トラベローグ編集部

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日本最大級!直径7メートルのクラゲ水槽「ビッグシャーレ」が登場

新しく公開された「ビッグシャーレ」 編集部撮影

 2020年7月16日(木)に大規模リニューアルが行われ、リニューアルオープンを果たしたすみだ水族館。新しくなった「クラゲエリア」には日本最大級を誇る、直径7メートルの水盤型の新体感水槽「ビッグシャーレ」や、飼育作業を公開する「アクアベース」が登場し見どころがさらに大増量。編集部では一般公開に先だって行われたプレス内覧会を取材、すみだ水族館の新たな魅力をお伝えします。

  • 取材協力 すみだ水族館さま
  • 記事中の写真は編集部撮影および、すみだ水族館PR事務局さまご提供によるものです。記事中の画像、写真、文章の引用ならびに転載を全て禁止します。

すみだ水族館

すみだ水族館 入り口 ©すみだ水族館

 すみだ水族館は、東京スカイツリータウン®にある水族館。独自の人工海水製造システムにより、水槽内の完全人工海水化を実現した、関東では初の施設です。一方通行的な順路をなくし、公園のように楽しむことができる「自由導線」が特長です。

 国内最大級の屋内開放水槽ではペンギンなどを至近距離で見ることが出来ます。

ペンギンにゴハンをあげるスタッフ 編集部撮影
オープン形式なので、この至近距離でお客さんもゴハンをあげるところを見ることができます。

初の大規模リニューアルのコンセプトは「へだてないこと」

すみだ水族館 中村 雄介館長 編集部撮影

 今回のリニューアルのテーマは「近づくともっと好きになる」。すみだ水族館の中村館長は「へだてないこと」をコンセプトに「直接」見てもらうことにこだわったといいます。通常の施設では見ることがないような、クラゲの飼育の様子、いきものたちのゴハンの準備作業の様子を新設の「アクアベース」ではオープンスペースとして、日常的に来館者が楽しむことができます。「スタッフの飼育作業を見てもらって「生き物への愛情」を子供たちにも感じてもらえると思っています。すみだ水族館だからこその一体感を味わってください。」(中村館長)

日本最大級・長径7メートルの水盤型クラゲ水槽「ビッグシャーレ」

 新体感水槽「ビッグシャーレ」は、水槽の上部が開放された水盤型の水槽。自然の海で漂うクラゲを観察するように、クラゲの質感などを直接間近で見ることができます。

ビッグシャーレ 編集部撮影

 水槽を囲む通路は、スロープになっており、頂上に設置されたガラスの床のデッキでは、クラゲが漂う海の水面に立っているかのような神秘的な体験ができます。

「へだてない」ドラム型水槽

 ビッグシャーレ横の壁面には3つのドラム型水槽を新設。展示されていたのは、ビゼンクラゲ、タコクラゲ、キャノンボールジェリー。クラゲは種類によって毒性が異なるため、同じ水槽に入れることができないのですが、ドラム型につながった水槽を新設することで、一度に鑑賞することが可能になりました。

 ちなみに、今回のリニューアルにより、館内で展示する約14種700匹のクラゲはすべて、すみだ水族館で繁殖をした「すみだ生まれ」とのことです。

飼育のようすを直接見られる!オープンスペース「アクアベース」

アクアベースの全景。左側が「キッチン」、右側が「ラボ」 編集部撮影

 新設された「アクアベース」。これは「キッチン」(写真左)と「ラボ」(写真右)から構成されるエリアです。天井のサークル型巨大サイネージでは館内ツイッターのように「ただいまペンギンのゴハン準備中」のようなスタッフからのメッセージがリアルタイム更新で流れます。

「キッチン」では、いきものたちのゴハンの準備をオープンで

キッチンでは実際にゴハンを準備中 編集部撮影

 「キッチン」はその名のとおり、本当に台所!これまでバックヤードで行っていた、ペンギンやチンアナゴ、大水槽の魚たちなどのゴハンの準備をする設備です。

 すみだ水族館では、いきもの達は家族であるという位置づけなので、エサではなく「ゴハン」と呼んでいます。同じペンギンでも個々によって、好物が異なるそうで、スタッフはそれらを細かく把握しながら「ゴハン」を準備していきます。1日にアジが30kg、シシャモが15kgも調理されるそうです。

キッチン奥のホワイトボードには「キビナゴ余ったら さくらにたくさんあげて」のメモが
編集部撮影

  いきものたちの食の好みや体調を知る手がかりにするためホワイトボードを活用しています。

クラゲの飼育と繁殖をオープンで見られる「ラボ」

 「キッチン」の向かい側の未来感あふれるエリアは「ラボ」。この「ラボ」で水族館内のクラゲは飼育されます。クラゲの飼育と繁殖のようすがオープンになっており、飼育スタッフが愛情をもって、作業しているのがよくわかります。
 クラゲの赤ちゃんはこのコーナーで育ち、クラゲの形になってから最短3か月で、ビッグシャーレに「デビュー」することになります。※ビッグシャーレはミズクラゲ専用

編集後期(記者の感想など)

チンアナゴももちろん健在です 編集部撮影

 見る側、飼育する側、飼育される側がすべてオープンの場にいて共同で一つの世界観を作り上げる施設にリニューアルされました。コンセプト「へだてない」のとおり「すみだ水族館の新しい水族館のあり方の提案」にとても感銘を受けた1日でした。

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すみだ水族館 公式サイト

 7月16日以降は入場方法が変更となり、事前にWEBチケット、もしくはWEB整理券での予約が必要です。詳細についてはお出かけ前に公式サイトを必ずご確認下さい。

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